馬鹿な男たちが最高のロマンを求めて駆け抜けた日々。それを楽しそうに語るのが1番近くで呆れていた女性なんだから、その情緒たるや…
泥と油と血に塗れた無邪気なバイカーへの愛が溢れるし、理由なき反抗に捧げた〝男らしさ〟の盛衰、その儚さにただ魅せられる。
カッケェ!
無口で掴み所ないけど誰よりも喧嘩っ早いベニー。
バイカーズクラブの中でも異質な存在感を放つ彼を巡っての組織のリーダーと妻の執着を軸に展開するけど、当の本人は揺らぐどころか何にも染まらず、ただバイクを走らせ自由を浴びる…
もう何考えてるのか分からんのに視線で殺すA•バトラーが超クールw
そんな誰にも縛られないベニーに対し、クラブの秩序維持に追われる程に自由ではなくなっていく創設者ジョニー。
圧倒的カリスマ性とその陰り、栄枯盛衰を一人で体現するトム・ハーディに痺れたし、展開は割と定型的なギャング映画ながら彼の静かに変化を受け入れていく演技が物語に極上の深みを与えていた。
ヴォンダルズ最高!