2023/11/21 鑑賞。
『JFK Revisited』というタイトルだが、『JFK』とは違ってドキュメンタリー。ナレーションがウーピー・ゴールドバーグとドナルド・サザーランドなのね。
内容はごくオーソドックスなドキュメンタリー。ケネディの暗殺から始まって、その処理の仕方を追いながら、適宜識者のコメントや新証人のインタビュー等で検証していく。そのうえで、ケネディがその当時おかれていた状況などを振り返りながら、一等怪しい奴を示唆しつつ、ケネディが生きていたら違ったアメリカがあったのではないか（=いまからでも手遅れではないから同じ志でもっといいアメリカにできないか）という希望を暗示しながら(と私は受け取った)のエンディング。
まぁ、確かに検証委員会の言っていることはおかしい。ケネディに更迭された人間が入っているのもおかしい。前半の検証はけっこう説得的だと思う。
当時のアメリカであれば、ダレスのように権力を持ってしまえば、「反共」とさえ名目をつければ何でもできた、というのは言えると思う。戦争をすれば儲かる人もメンツの立つ人もいるだろうし、自分の思うままに世界を動かす快感もあるだろう。ただ、こうして再検証できる資料を残している、ということと、こういう映画を作れる、こういう検証を地道にしている人がいる。ということについては、やはりアメリカには一日の長がある。日本もいずれそうなっていくのだろうか。
