GaPTooth

靴みがきのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

靴みがき(1946年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

終戦後支配下に置かれたイタリアの社会情勢の現実。戦争による真の犠牲者は"子供たち"。

狡猾な大人たちに嵌められ犯罪の片棒を担がされて逮捕収容された2人の少年たちに重い現実が畳み掛けてくる。

裁判の結果を憂う気持ちは同じでも、
ジュゼッペの母親が見せた涙と、
少女が見せた涙とでは意味合いが違う。

図らずも起きてしまった衝撃のラスト。
ジュゼッペを抱き抱えて嘆き悲しむパスクアレとそれを見つめる少年院の所長の表情の対比が印象的。

馬だけは自由の身となり去っていく🐎💨

出てくる大人たちが皆利己的で、少年たちを犠牲にしてもへっちゃら。自分たちの保身にばかりに気を留めている。
が、そんな大人たちも「生きるため」に犯罪に手を染めざるを得なかった社会情勢が浮かび上がってくる。上手い(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
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