Yone

SUNRISE TO SUNSETのYoneのレビュー・感想・評価

SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)
5.0
レビューなんて恐れ多いですが……
とにかく最高の映画。

Pay money To my Painは
自分にとって日本で1番好きなバンド。

このバンドを知ったのは中3の頃です。
音楽の授業の「バラード紹介」という
コーナーで友人が『Same as you are』を
かけていて知りました。
最初は「めちゃかっこいい洋楽だな」と
聞いていたんですが、
日本人ということでまずビックリ。

そこから『Remember the name』を
リアルタイムで聴き、
高2の頃には、すっかりPTPが
日本で1番好きなバンドになってました。

"受験勉強が終わったら
必ずPTPのライブに行こう"

と思っていたら、センター試験直前、
Kさんの訃報が。茫然としてしまい、
関係はないんですが、全落ちし浪人。
浪人してるのに何故かオリジナルバンドを
はじめた私は、PTPを全然聴けませんでした。

ショックではなく、Kさんがいない世の中を
信じたくなかったんだと思う。
そこからまた受験が近づき、『gene』が
リリースされるという情報が耳に入りました。

当時、ゲストボーカルでの形式には
色んな声が上がっていましたが、
自分は「またKさんの声が聞ける!」と
思ってすぐにタワレコへ
(当時はサブスクなんてなかったので)。
新宿のタワレコだったと思うのですが、
店内には既に『gene』が爆音で
かかっており、丁寧に作られた
発売コーナーには多くの人がいて、
それだけで涙ぐんでしまいました。
新宿タワレコ、粋ですねぇ。

その後『gene』を何度聞いたことか。
この作品のおかげでまたPTPを
聞けるようになり、2回目の受験も『gene』を聞いて受けました。
それが功を奏したのか笑、無事に受かって
大学でもPTPのコピーバンドをたくさん
やりました。

"魅力は何か?"と聞かれると
すごく難しいんですが、私にとって
PTPは「憧れの親友」みたいな音楽なんです。
妙な例えになってしまいますが、
とにかくめちゃくちゃカッコいいんですよ。
楽器隊はめちゃくちゃ上手いのにも
関わらず、曲ではそこまでテクニカルな
ことをしません。
でもPTP節と言わんばかりの、
一聴でわかる各パートの個性、鋭さ。

そこにKさんが描く詩。
まっすぐで痛々しくて、寂しくて、
悲しくて、でも絶対に前を向いていて、
「そのままでいてね」という優しさ。

楽しい時も悲しい時も、
悔しい時も怒りを感じている時も、
いつだってPTPと共に人生を生きてきた。

そんな自分にとって、
この映画の存在だけでもありがたいのに
まーたこんなにカッコよく
まとめられちゃうんだから。
かないませんな。
最後のMasatoさんの言葉が全てだと思う。
"勝てないんだよなぁ"と。

自分の人生、
これまでもこれからもずーっとPTPと
共に生きていきます。
最高の音楽を、そして最高の映画を
ありがとうございました。
そしてライブは行ける時に行きたかったら
必ず行きましょう。
Kさん、本当にありがとう。
(思い入れがありすぎるのと、
PTPに関してはじめてきちんと書いたので、
長すぎになってしまいました…笑)
Yone

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