ポスターに騙された、じゃないけど
想像と全然違う映画だった。
切ない親子の物語をイメージしてたけど、
もっと複雑でどっしり重いし、
個人的にはめちゃくちゃ難解。
あと妙にずーーーっと
画面に緊張感が走ってる。ビリビリと。
だから何かのフラグなんじゃないかと
ソワソワしてたら終わった。という印象。
正直、「え、なんだったの…？」が
最初の感想。
でも強烈に『Under Pressure』だけが
焼きついていて。
伴奏がない『Under Pressure』が
あんなにもメッセージ性強く、
狂気じみた感じになるとは。
後期フレディの曲って本当
命を削ってる感じだよなぁ
(映画とは関係ありませんが)。
とはいえ「これが最後のダンスだ」っていう
のは、この映画を表すのに最も最適な
ワードでもあり、曲だなと。粋でした。
たぶんパーソナリティ含め、
敢えてフレディとデヴィッド・ボウイ
のコラボ曲使ってるってことですよね。
難しいわ！笑。
考察見て、
ようやく全体像が見えてきた感じでした。
ごくわずかなシーンしかないけど、
大人になってからのソフィの描写が大事で、
そことの対比なんですね。
何度も映し出されるクラブのシーン
だったり、ラストシーンだったり、
メタファーが多いし、決して観客に
優しい映画じゃなかった。
でも心に深く刻まれる映画だったな。
両親の気持ちがわかる
年齢になってきたからこそ沁みる。
自分だったらこうするのにな。
自分にはそれはできないな、すごいな。とか
比較できるのが嬉しくもあり寂しくもある。
自分の両親のことをじっくり考える映画でした。
