ステレオタイプの黒人に対する表現。
コード・ジェファーソンの監督デビュー作でジェフリー・ライト主演による皮肉たっぷりのコメディドラマ。
各人種に存在する彼らはこうという昔からの一般的な決め付け。そういったことに嫌気がさしていた落ち目の黒人作家が所謂それによって自身の意に反してどんどん成功していく皮肉。
結局ステレオタイプから脱却出来ないのだろうか。作家が描きたいものと世間が求めているものとの乖離は埋められないのだろうか。
何というか彼の人生そのものがフィクションのように感じてしまう。
派手さは無く地味な作品ではあるがアカデミー賞は本作を見逃さなかった。
良く出来ているが内容が内容なだけにそれだけでも価値はあると思った。