アメリカン・フィクションのmhのネタバレレビュー・内容・結末

昨日アカデミー脚色賞をとったと聞いて。
アメリカにおける黒人差別（優遇？）を題材にしたシニカルコメディ。
喜怒哀楽に彩られた知的で重層的な生活をしている黒人の周辺を描くとともに、それに対比させるように形骸化簡素化された黒人の小説で一発当てることを描いている。
その小説がいいものなのかわるいものなのかのジャッジがないのがクレバーだし、魂を売ることに慣れてしまったというバッドエンディングを明るく見せるのもクレバーだった。
最新式のエンタメ映画なので「パラサイト」や「ラ・ラ・ランド」でも採用していたマルチエンディング方式を採用してる。個人的にはさすがにちょっとやりすぎな気もしたけど、収集がつかない物語の終わりを、観客の満足度を稼ぐ方向でごまかすのがめちゃくちゃクレバーで、なにからなにまで偏差値が高い。
正体をバラすことを物語にして、もう一発あてたという解釈でいいのかな？
いやーさすがっすね。面白かった！