このレビューはネタバレを含みます
65歳で独り身だったらボロ泣きしてた。
まだ今は孤独感よりも焦燥感の方が勝ってるから。
私は小説を読まない人間だから、原作全然知らずに観た。
王様のブランチでLiLiCoさんが泣いてて、しかもシャーロックのモリアーティが出ると知ったので。
えー、ご本人もなんだ。今知った。
ポリコレな今の世の中、クィア(この表現も今回初めて知った)設定はより孤独を強調できてよかったとは思う。原作は若い女性と出会うって書いてあって、まあ、日本の昭和なのでって感じ。
脚本家だし、くすりやってるし、まあそういう幻覚も見るかなって思ってたけど。後半は、イギリスだし、吸血鬼もゴーストもいるか、って思った。舞台が日本だったら夏だしって思ったかな。
両親がとても優しくて愛のある人たちだった。お母さんの方が受け入れにくいのは意外だった。
男兄弟いるけど、父と息子の関係って本当難しいんだろうなって思う。そこの障害が優しいものでよかった。
ハリーはいつから異人だったんだろう。最初からってことかな。親に見つけて欲しかったハリー、辛い。
触れ合い方に愛を感じた。観せるための過剰演出になりがちだけど、そうじゃなかった。
ハリーの「僕はどっちでもいいよ」って、結構究極の愛だと思う。相手を想ってる言葉だと思う。
時間が解決してくれるときがいつか必ず来る。
命が尽きるそのときだとしても。