いんしょーと

異人たちのいんしょーとのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.2
どうしようもなく、号泣してしまった。似た経験、体験があるわけではないのに。"残された側" の喪失。空洞。思い出にすがって癒えるものと癒えないもの。
この世界がどこだとか、彼は誰だっただとか、そんなこと気にならない。精神世界での触れ合い、懐古、感謝も詫びも。あんなふうに、この世を旅立った人たちと話せる星があったなら。残された側としての後悔や懐古と同じく、この世に残して逝く彼らにもきっと弁明と感謝、伝えたいことはあるはず…と思うのは生きてるからなのかな。
つかんでいた、つかみかけいた、そんな繋がりが最後明かされて。抱きしめるのは可能性であり後悔であり…そんなひとつひとつの思いが、星になっている。そんなイメージさえ、すっと浸透してきて。感情が噴出。じんわりと温かいこの涙の感覚、ぼんやりとでも思い出して、あたためたい。そんなひとりごと。