貝

異人たちの貝のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.5
ひたすら孤独に寄り添ってくれるセラピーのような映画。泣きすぎてラストもう画面見えなくなっちゃった。ポール・メスカルの危うさと優しさの同居する雰囲気エグい。

アダム(アンドリュー・スコット)が両親と過ごした時代のゲイへの態度と、ハリー(ポール・メスカル)と会話するときのクィアの認識など、世代間の違いを表しながら、クィアが抱える「孤独」はどの時代にも変わらず、解決されず、ずっとここにある。
その孤独の正体は、とても個人的で、現代的でもあるからこそ、私個人の孤独に触れてきて、暴かれ、当事者でなくても涙が止まらなくなる。すべての人にわかることが描かれていると思う。

辛い時ひとりになりたくなりがちだけど、人との対話を通して自分をケアすること、忘れないでいたい。
貝