くりふ

ナックルガールのくりふのレビュー・感想・評価

ナックルガール(2023年製作の映画)
1.5
【配信時代のVシネマ】

アマオリ新作。韓国のウェブトゥーンが原作で、制作は韓国主体というフシギな日本映画。

原作漫画はチラ読みしたが、冒頭からずいぶん違う。原作も先々、こんな非現実に向かうの?映画だからとこんな、半端な空想話に変えたなら、邦画の悪い習慣だと思うよ。

一方、荒唐無稽にしたお陰で、三吉彩花のボクサー役に現実味が不要となった。どう見ても彼女、らしくないからよかったが…映画は、子供番組みたいなレベルに堕ちました。

昔々、“Vシネマ”でこんなのよくあったと思う。要は、弱いスーパーヒロインの根性話ね。

韓国×日本で、こういう座組みでどんな成果が上がったのか、画面の上からはわからないけれど…裏側で何かが進んだのなら、今後に期待して可視化を待ちます。

それにしても、すぐにガナリ合うのも邦画の悪癖だけど、韓国で書かれた話だから見過ごされたのかな?韓国映画の熱量があれば、気にならなかったかもしれないけれど。

最近では例えば、オルガ・キュリレンコ主演で、フランスチームが韓国行って撮った『バニシング』など欠点はあれど、合作の味はキチンと出ていた。本作では、韓国サイドが三吉彩花を撮る意味がよくわからなかった。合作ならでは!を見せて欲しいものです。

<2023.12.17記>
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