ナウシカ感。
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どんな映画なのか一切情報入れず鑑賞。
眠い系だろうとは思ってたけど、いやいや予想の800倍眠かった。。
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誰が主役なのか、誰が何したいのか、わからぬまま淡々と時間は進む。
が、建設中のビルさえ美しい。
全カット絵画。
全シーンMoMA。
ほぼ正方形の狭めの画角で切り取られた映像が常に素晴らしいので
グッと惹きつけられる。
そして頭の中で勝手にさっきのシーンと今観てるシーンを響き合わせる。
顕微鏡で見た苔の細胞と森の中で見上げた枝葉。
四角く並んだ細胞壁はビル群にも見えてくる。
苔のひとつもよく観ると大木のよう。
自分より遥かに大きなものが遥かに小さなものの中にある。
そして都市に張り巡らされた道路網も、
歯の葉脈に似ている。
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拾った枝で草木をバンバン叩きながら歩く男性。
普段の僕なら特に気にならない動作のはず。
でも確かに「あ、なんかヤだな」と思った。
そしたら苔研究家の女性がジロッと睨みを効かした。
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いやぁこんな映画があるのか。
こんな映画を成立させると映画作家がいるのか。
次は『ゴースト・トロピック』を観りゃ良いわけね。