HereのHiromiAのレビュー・感想・評価

何も起こらない映画。ブリュッセル近郊のちょっとあくせくした風景に対比するような森の風景。そこで苔学者と出稼ぎ労働者の遭遇。シュテファンにとって彼の作るスープはブリュッセルに住む同じルーマニア出身者への挨拶品なのかと思っていたが、最後に苔学者の叔母に届けたということは、近しい人への挨拶だったのかな。そして苔学者にかなり親近感を抱いたということなんでしょうか。お互い名前も知らないまま2回しか出会っていない二人が、そしておそらくはルーマニアに帰っただろうシュテファンとでは、恋に発展することはないのでしょうが、お互いちょっと忘れられない人になったということなんでしょうね。