若大将オーウェン

ヒットマンの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ヒットマン(2023年製作の映画)
4.5
これぞ!ザ・アメリカ映画!さすがリンクレイター!そしてグレン・パウエル!

何かのフリをするというアメリカ映画らしい定番の設定でゲイリー(グレン・パウエル)は殺し屋ロンに扮する

猫と鳥を愛する大学教授として元妻とも友人関係を結べるいわゆる害のない男性のゲイリーが殺し屋としてワイルドに振る舞うことで意中の女性を救い出し、好転していく

この辺はいかにもロマンティックコメディのセッティングで楽しいし、繰り返される変装と捕まる人たちが面白い

もちろん殺し屋のフリをしているということはそれが露見するシーンがあるのだが、ここでリンクレイター作品では珍しいツイスト展開が!

冒頭がニーチェの引用から始まるが「最大の成果や喜びを得る秘訣はー人生を危険にさらすこと」というのを地で行く展開

「なりたい自分になる」というテーマもあるし

何よりリンクレイターとパウエルが基になった囮捜査のゲイリー・ジョンソンの記事を映画にするならこうだろう!と誇大にアレンジしてる大らかさにアメリカ映画を感じる