暴力と破滅の運び手

パリでかくれんぼの暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)
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パリでかくれんぼは全くしていなかったし私はパリでかくれんぼを3時間する映画を観たかったので、まずそこに失望したのだが、女優陣の身体能力だけに依存して突然ミュージカルシーンに切り替わる瞬間はなかなかよく、また時折はなかなかおもしろいギャグもあった(「ロランの細切り!」)。ただ、この公園のシーンはロメールをやりたかったのか…とかこのダンスは「はなればなれに」なのか…とか思うとまあ先行作品のほうがいいよね、ということになってきてしまうところはどうしてもあったりはする。身体には限界があるし。
アイスクリーム屋でダブルを頼むと双頭のコーンが出てくるとか、ウインナーをズボっとマスタードの瓶に入れてパンに突っ込むホットドッグとか、ウォシュレットみたいな舞台装置とか、微妙な細部がよかった。