真魚八重子

バティモン5 望まれざる者の真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『レ・ミゼラブル』に続くフランス団地映画。すなわち老朽化した建物に暮らす移民や貧しい人々を描いた作品。ラジ・リ監督だけでなく『ガガーリン』なども同じくフランス団地映画。
前作は青年たちの凶暴性が印象的だったぶん、本作は女性が主人公だから非暴力によって迫力は失せて見えるのかもしれない。でもクライマックスの青年が家に乗り込んでくるシーンは、やっぱり怖い。市長のスカしたワンマン政策に問題があるにしろ、その家にいる家族が脅かされるのは頷けない。

でも日本の福祉もたいがいだけど、フランスもこの映画がかなりリアルだとしたら、相当信じがたい暴挙に出ていると感じた。なんでこんなに国に金がないのだ?
真魚八重子

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