子供は大人のいう事なんか分かんないし、大人だって子供が分かるわけじゃない、そもそも他人の事なんか分からないし、大人も子供も誰も彼も完璧な人間じゃない。だから、不完全なままで良いし、ダメな時があったって良いし、分からなくても思い合えば良いし、それが出来た時に人ってこんなに愛おしい生き物なんだなって。物事がこじれてこじれてこじれていった挙句、「あ、これで解決なんだｗ」ってなりましたが、同時にすごく良いしすごく羨ましいラストだなって、感動しましたね。一色で描かれた人物がみんなすごく生き生きと動いているのも本当に世界がそこに存在しているみたいで最高だったし、「アニメってこんなに自由なんだ！」っていうのを久しぶり(多分『ウルフウォーカー』以来)に感じることが出来て、本当に幸せな体験になりました。夜道を走る表現とかすごくカッコ良かったなぁ。
フランス映画って結構どの作品を観ても母親を1人の個人として描いていて、そこも好きなんですよね。ほかの国の作品だとなかなかそこの呪縛から逃れられてない感じなので。
