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ロボット・ドリームズのTERUTERUのレビュー・感想・評価

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)
4.1

[ Robot Dream / ロボットドリームズ ]

あなたは覚えている?

共に歌い踊り夜通し明るく輝いていたあの時間を

月日はたったけど、
それでもあなたは覚えている?

私とあなたの大切な日々を。
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今はNovember、
あなたは覚えている?
今年行った第96回アカデミー賞長編アニメーションのノミネート作品を、
アカデミー賞は宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』、個人的なアカデミー賞は断トツで『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』、他にもディズニーから『マイエレメント』、Netflixから『ニモーナ』とどれもCG技術もすごければ最新技術の獣、強烈な作品ばかり!!
その中でも一際地味にも見えるがCGも使わないような作画タッチの心温まる優しい本作。アニメーションの技術だけではなく絵本のようなわかりやすい内容ながら純粋な愛を感じる脚本の素晴らしさ。映画界が愛した鑑賞する全員が共感できる本作でしょう!

『 ロボットドリームズ 』


名曲『September』アース・ウィンド・アンド・ファイアーによる1979年にリリースした曲がこの映画の全てを物語っているでしょう。
物語の舞台は1980年代のニューヨークと当時の雰囲気を動物達が人間のように暮らす世界。セリフがないかわりに彼らの表情や背景、他の動物達にも焦点がいく。可愛いらしい絵本のようなタッチは見ていて気持ちが和む所、あちこち散らばる見所部分は映画好きにはたまらないイースターエッグで忙しかったり。中でもハロウィンの所はわかりやすくて楽しいでしょう。個人的にはドックが読んでた本のタイトルがそのままだったのは笑った。🐈‍⬛🪦


この物語を観たらまず思い浮かぶ映画としたらやはり同じく第96回アカデミー賞ノミネート作品の『パスト ライブス/再会』でしょう。
2人にとって大切な関係性、しかし離れ離れとなった事から2人の心情が変わっていく物語は重なる部分が多いでしょう。
今作は男女の関係ではないが、動物とロボットと友達関係にも見えるがその愛情はどんな関係にも対するアンサーでしょう。失くしたものに対する切り替えて生きていくか、探して見つけ共に生きていくか。
『トイストーリー3』のようなおもちゃでも同じような感情は抱けるでしょう、大切な物が成長するにして決別する時が来る、もちろん大切にとっておくのも良い。でもおもちゃでもその物にとってどうなのか?捨てられる怖さ、離れ離れになる辛さ。その結果選んだ選択は第三者へ託すへと。

2人の関係性だけを見つめるのではなく、冷静に一歩下がって視野を広げる事で何通りの答えが増えるでしょう。私とあなたの幸せだけを望むのではなく第三者も幸せであれる選択へ。


心のどこかに完全に修復はできないが人と人との繋がりを得たことにより、失った大切な感情を埋めようと成長していく美学をドックは物語っているでしょう。

また、大切な存在と疎遠になるが希望は捨てずに探し見つけ出すが月日は経ちすぎた結果に。だがそこで絶望するのではなく彼の背中を押すように幸せそうに立ち去っていく。今ある共に過ごしている大切にしたい人の元へ。ロボットながらAIのような答えではなく人間にしか分かち合えない美学をこちらも物語っているでしょう。



わたしとあなた
そして第三者にとっても幸せであれる選択へ

冷たいのは他者からの目線だけではない、周りに対する意識。
楽しいだけが良いことではなく一歩下がってその行為が間違いか迷惑ではないか…
その優しさを教えてくれる物語。


素敵な映画でした😌
映画見終わった後思い返す度にじわじわと更に来る感動、泣ける

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - never was a cloudy day

~♪

2024/No.50試写
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