なつこ

勝手にしやがれのなつこのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.7
まだ映画の奥深さもよく分かってなかった学生時代に、オシャレだと思って観てたヌーヴェルヴァーグw

今こうして観直してみると、今作の実験的な面白さを、当時の私は全く分かってなかったなと思う(笑)

冒頭のパンパン切り替わる、わかり易さなんて無視したジャンプカットや、第四の壁を超えてくるような「勝手にしやがれ」というセリフ。
パトリシアの部屋での全く生産性の無い会話は、言葉遊びのようで男女間の噛み合わなさの象徴的なシーン。

ミシェルは警察に追われてることよりも、パトリシアを口説くことに一生懸命。

時々パトリシアが、フランス語の意味が分からなくてミシェルに聞き返す。
あれはラストへの伏線だったんだな〜。

そしてやっぱり、いつ観ても何度観ても、オシャレなのだ。

観終わって頭に残ってるのは、物語よりも、インタビューでの小説家の言葉。
人生最大の野心は「不老不死で死ぬこと」
今聞くと痺れる。カッコイイ!
なつこ

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