トロント国際映画祭にて。
ハーモニー・コリン監督によるアサシン映画のようでヒーロー映画のようでもあり、ゲームのようでもあり。
印象としては壊れたテレンス・マリック。ポエム語りながら映像で魅せるあの感じ。
監督は「これは映画ではない何か」と言ってた……
アートなんだろうな。
これは賛否真っ二つくっきり分かれそう。
わたしははっきりいって一度観てポカーンとしてしまい単に体感するのみだった。
面白いことは面白いけど、具体的にどこが?と言われるとわからない。
何か面白いもん観たな…的な感覚。
ジョルディ・モラが演じるBOという暗殺者が自分の人生を振り返り、愛と家族を語り、最後の仕事をしようとする。スクリーンには赤外線カメラで撮った映像がずっと流される。
ただその内容はエログロ暴力で、どギツイ赤緑黄色ピンクの極彩色のサイケな映像。うまく陰影を使い、所々影絵アートっぽい部分もあり。
悪魔あり、カルト集団あり、斬首あり。
視覚的にはインパクトあり、トラヴィス・スコットも登場、なんだこれ?と思いながら見入ってしまう。
ミッドナイトマッドネスのおかしなテンションで観ると相当面白い。