ジョージアのフロ村に実在するゴンドラを舞台装置にして、乗務員2人のファンタスティックな交流がセリフなしで描かれる。
2台のゴンドラが左右から接近し、中央で交差し、そして離れていく。空中で交わるその瞬間が幾度も繰り返されるうちに、だんだんとお互いを想う気持ちや次に会う楽しみが高まっていく。観ているこっちまでドキドキ。出会いと別れの瞬間が、小さなゴンドラに込められていた。
最初は乗務員同士の敬礼で始まり🫡終点に置かれたチェス台でお互いに取った駒を見せ合う♟️さらに気分は高まってコスプレ🕺楽器の演奏🎻ゴンドラの装飾🚀などなどエスカレート。思ったよりも奔放なやりたい放題にハラハラすること数回。さすがにそれはやめとけ！と心の中で叫びつつ、自分がつまらん大人になってしまったように感じてしまった。
次に会う時の彼女はどんなことを仕掛けてくるか楽しみで仕方ない。こんなことやったら驚いてくれるかな？ムカつく上司のことなんて忘れて、2人だけに交差する時間に埋もれたい。そんな心の声が言葉でなくても十分に伝わってくる。
