1984

続・猿の惑星の1984のレビュー・感想・評価

続・猿の惑星(1970年製作の映画)
3.4
猿の惑星その2。

今回はテイラーたちの後から惑星に不時着したブレントがメインキャラ。先着組のテイラーを探すうちに未来人に出会い、猿と未来人の戦争に巻き込まれる。

1作目のメインテーマは人種差別の風刺、そして2作目は米ソ冷戦と核戦争。未来人たちは原爆を平和の象徴として崇めている。今回も町山智浩さんの『映画の見方がわかる本』を参考にしながら見たんだけど、これは米ソの"核抑止力による均衡"を皮肉っているそう。

ちなみに猿にもゴリラ(マッチョな軍人でアンチ人間派)、オランウータン(聖職者や政治家でややマイルドなアンチ人間派)、チンパンジー(学者で人間擁護派)と種類があるらしいことがだんだんわかってきた。

正直に言って、今作も無駄が多いし(ブレントが未来人に会うまでのダラダラしたくだりはマジでいらん)、役者の演技も今ひとつ。重要キャラの死亡シーンがコントなの?てくらいひどかった😑

でも、キューバ危機というトラウマをリアルタイムで経験した人たちの核戦争に対するパラノイア的な不安はバシバシ伝わってきた。『博士の異常な愛情〜』もそうだったけど、ボタンひとつでワンチャン人類滅亡あるかもネ☆な状況なんて、ブラックジョークにでもしないとやってられなかったんじゃないでしょうか🙃
だけど今人類の命運を握ってるのって、実質トランプとプーチンと習近平だよね。もはやブラックすぎて笑えんて😑
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