このレビューはネタバレを含みます
タイトル通り、未知の存在と人類の邂逅を描いた話。そこに一点集中しているため、各登場人物のドラマ的な要素は薄め。ひたすら"宇宙人が来るぞー!"だけの話なのでちょっと退屈ではある。
ただ、この作品の宇宙人は『2001年』と同じで人類よりはるかに進化した高次元の存在。つまりこれはエンタメというより、人と神秘の存在の出会いを描いたある種の宗教譚なのかなと思う。
アメリカ政府もNASAの専門家も危機感ゼロでのほほーんと宇宙人を歓迎するなんてどう考えてもリアリティがないんだけど、とにかく神秘の存在を神秘的に描くことに全振りしているこの作品において、たぶんリアリティは問題とされない。ロイが取り憑かれてどんどんおかしくなっていくのも、神隠し的な、なんかスピリチュアルなあれなんでしょうね😯
そんなわけであんまり物語として面白くはなかったけど、未知なる存在を見せないまま、存在感だけだんだん膨らませて期待値を上げていく手法はさすがスピルバーグ、さすスピで見応えあったw
最初におもちゃや小さな物を動かして、それがだんだん大きな物になっていってインドの群衆につながる、ミクロからマクロへ広がっていく感じはすごくワクワクした☺️