1984さんの映画レビュー・感想・評価

1984

1984

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

仁義なき戦いその3。

菅原文太さんがまた主人公ポジションに戻って、広島ヤクザたちのバトルロワイヤルもさらに複雑化してスケールアップ。
1作目2作目は老獪な親分たちにいいように利用されるだけだったけど
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

仁義なき戦いその2。

広能が出世してる!でも今回は脇役で、メインは狂犬の山中vsオラオラ系2世の大友勝利(北大路欣也vs千葉真一!)。

グラサンのボンボン勝利が、ほんとにクソガキでムカつくんですよ
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.7

タイトル通り仁義もへったくれもない、殺伐としたヤクザの世界。

演出もアクションも現代作に比べたら当然古くさいけど、見ているうちにだんだん慣れてくる。人が死ぬたびにぎゃーん!って鳴るあれ、コントかよ🫲
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

不思議の国ニッポンがテーマのポップ&キャッチーなバイオレンス映画。

新幹線の車内っていう狭い空間を存分に活かしたバトルアクションは見応えあったし、殺し屋たちもそれぞれキャラが立っていて面白い。

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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.1

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マフィアに潜入した警察官と警察に潜入したマフィア、2匹の"ネズミ"の運命が交差する•••!っていうハラハラドキドキもの。

いやー、ハラハラドキドキしすぎてお腹痛くなりそうでしたわ😣マフィア潜入組のデ
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オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.7

極度の不安症の少年が、怖さの象徴である"暗闇"を擬人化したキャラと冒険するっていうお話。私も超怖がりの子供だったしネガティブ暴走マンなので、少年の気持ちはよーくわかる😑

チャーリー•カウフマン脚本で
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.9

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これもロアルド•ダール原作、ウェス•アンダーソン監督の短編。

自分プロですからって感じではじめは頼もしかったのに、どんどんヤバさを出してくるネズミ駆除の男。依頼者も残酷ネズミ殺しショーにドン引きなん
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

ロアルド•ダール原作ウェス•アンダーソン監督の中編。

今回はインドのヨギも登場。これはいわゆるコロニアルスタイルっていうやつなのかな。ヨーロッパとオリエントが融合したちょっとアンリ•ルソーっぽいデザ
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(2023年製作の映画)

3.9

これもロアルド•ダール原作ウェス•アンダーソン監督の短編。

お腹の上にヘビがいる!動いたら死ぬ!😨っていうもう本当にそれだけの話なんだけど、緊張感と可笑しみが上手にミックスされている。白鳥同様かなり
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白鳥(2023年製作の映画)

4.0

『チャーリーとチョコレート工場』のロアルド•ダール原作、ウェス•アンダーソン監督の短編。サクッと短いけど良質な小説を一本読んだような満足感。

ほぼ語り手の独白オンリーで背景もあえての舞台風、舞台演劇
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

なんちゃってジャパンな世界観が良い。
間違いなく"なんちゃって"ではあるんだけど、そのうそっぽさが逆にキッチュ な魅力になるのはやっぱりアンダーソン監督のセンスのなせる技。
色使いとか構図がもう圧倒的
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

5.0

ひさしぶりに見たけどやっぱり最高!つまらないシーンが1秒もない。
ずっとパルプ•フィクションが1番だと思ってたけどやっぱりこっちの方が好きかも(たぶんパルプを見直したらまた同じこと言うw)。

この映
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.2

ゴダールは『勝手にしやがれ』に続いて二本目。『勝手にしやがれ』を見ても"脱構築映画"っていう評がいまいちピンと来なかったんだけど、本作で腑に落ちた(たぶん)。

いわゆる一般的なリアリズム作品の場合、
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聖☆おにいさん(2013年製作の映画)

3.7

パンチ力はないけどやさしい笑い。
仲良しの2人がひたすらきゃっきゃする癒し系のお話でした。

ちょいちょい宗教史を小ネタとして挟んでくるので勉強にもなる。

東京の下町っぽい風景も素敵。
うちの近所に
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.3

歳末カウフマン鬱映画祭り✨

いやーこれはちょっと•••いくらなんでも鬱が過ぎるわ😱
詳しい内容についてはよくできた解説サイトがあるしもう書かないことにします。ダークすぎて正月前に書きたくないのが本音
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

5.0

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チャーリー•カウフマンの難解メタフィクション(1度レビューを書いたのですが納得いかずテイク2です😣)。

物語の前半は劇作家の主人公ケイデンと3人の女たち(最初の妻アデル、2人目の妻クレア、一瞬付き合
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

米軍司令官が暴走!ソ連軍の水爆スイッチが入っちゃう!人類滅亡だぁーとおバカな大統領とアタオカ軍部が大騒ぎする、不謹慎度マックスのアポカリプスブラックコメディ😂

事前にYouTubeで町山智浩氏の解説
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

戦時下のベトナム。米軍ラジオ局の人気DJエイドリアン•クロンナウアと地元民たちの交流を描く、切なくもハートウォーミングなストーリー。

筋書きからなんだか独善的な愛国ものぽいなーと身構えていたけど、は
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クラブゼロ(2023年製作の映画)

4.0

名門のボーディングスクールに新しく赴任した先生がトンデモ栄養学で子供達を洗脳し、絶食を奨励し始めて•••っていうスリラー😱

この映画の良かった点は、テーマと表現形式が一致していたこと。
ストーリーは
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26世紀青年(2006年製作の映画)

4.0

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コールドスリープの実験で1年後に起きるはずが500年経ってしまい、目覚めたら世界はアホしかいないアホアホワールドになっていた(なぜならDQNほど子沢山だから)!というお話。

これはナードがDQNをデ
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

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ベッドでタバコ吸うのも突然意味もなく変顔するのも全部がオシャレ、なんなら撃たれてもオシャレ、全シーンがアート✨な映画でした。

この作品は2つの軸をベースに展開する。一方には殺人犯である主人公ミシェル
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卒業(1967年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

欺瞞に満ちたブルジョワ家庭、そして大人たちの社会に対する不満っていう、当時の若者たちの気分を反映したシュールコメディ(だよね!?)。

とにかく登場人物がエキセントリック。友人夫婦の息子に手を出すミセ
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カジノ(1995年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

カジノ、グッドフェローズ、ウルフオブ、アイリッシュマンについてネタバレします⚠️


グッフェロ、ウルフ、アイリッシュそして今作カジノ、とこのところスコセッシ監督作を続けて見たけど、基本的にはみんな同
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

壮大な宇宙のロマン✨これは確かに映画館で見るやつだ。私はパソコンのちっさい画面で見てしまった😓

宇宙物理学用語がばんばん出てきて文系の自分にはだいぶきびしかったけど、ふわっと神秘的な世界観は楽しめた
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.7

自由を求めるバイク乗りたちのロードムービー。

60年代後半は時代がモダニズムからポストモダニズムへ動いた、歴史上重要なターニングポイント。だけど政治的なあれこれでなんとなくアンタッチャブルなイメージ
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.4

令和の価値観で昭和の作品を測るもんじゃないってわかってはいるけど、主人公カップルのイキったヤカラ感が無理だった😮‍💨兄嫁みたいなイケてないとジャッジした相手に対してはとことん感じ悪いボニー。いかにもヤ>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2014年の世界にヒトラー再臨っていう攻めたテーマのブラックコメディ。
昨今の世情に思うところあって久々に見た😏

第一に、これは強烈な社会風刺。はじめは単なるモノマネ芸人扱いだったヒトラーがだんだん
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

人口爆発により荒廃した近未来が舞台のディストピアSF。
これは怖い。人混みが苦手な私にとってはもろ地獄😨自分の中の眠れるなんらかのフォビアーが覚醒しそうでドキドキしたw

SFの良し悪しって、その世界
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スモーク(1995年製作の映画)

3.7

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タバコ屋の店主と周辺の人々が織りなす人情話。

父と子、嘘とストーリーテリング、泥棒、腕の怪我などなど、同じモチーフがゆるーくつながって循環していくポール•オースターの世界。
ふとした思いつきで盗った
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

創作の苦しみ+私生活のゴタゴタで追い詰められた映画監督の見る夢。

とにかく女、女、女!な中年男性の頭の中を延々見せられるのはきついんじゃー!が率直な感想ではあるw
同じジャンルなら正直イニャリトゥ監
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

黒人ピアニストのドクター•シャーリーとイタリア系白人運転手トニーのロードムービー。

ドクター・シャーリーというキャラがもう、良すぎました😭
北部より差別の根深い南部をわざわざ選んだドクの演奏旅行、そ
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

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これは名作。あちこちでオマージュされまくるだけのことはある。

良かった点その1は人体アート。骨を吊るしたり家具のデコレーションにしたり、グロ系は苦手なのに芸術点高くて見入ってしまった。金カムの江渡貝
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.6

ベトナム戦争+地獄っていうキーワードから反戦映画なのかなって勝手に思ってました。まあ大きいくくりではそうなんだろうけど、どっちかというとやべー奴がやべー暴力にとりつかれてやべーカルトの教祖になってしま>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.0

ジャッキー・ブラウンめっちゃいい女♡やっぱりハイヒールの似合う女はかっこいいよね。私なんか足痛くて10分が限界だけどw
この手のクライムスリラーで女性が(しかも黒人で40代の)ワル側で主役として活躍す
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ある日小説家の元夫から主人公の元に作品が届けられる。キャラクターやエピソード一つ一つに何かしらのメッセージが込められていそうな、いかにも物言いたげな内容で、これが主人公スーザンの日常と並行して展開され>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.7

役者やプロデューサーなど、作り手の方々が存分にタランティーノ愛を語るドキュメンタリー。

ディカプリオが差別用語を口にできなくてサミュエル•L•ジャクソンが励ましたっていうエピソードが萌える🤤

ワイ
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