じょうパン

彼方にのじょうパンのレビュー・感想・評価

彼方に(2023年製作の映画)
3.9
2024年のアカデミーにノミネートしていたので観賞。
18分の短編なのでかなり展開は早いとは思っていましたが、最初の娘が刺されて突き落とされるシーンはかなり衝撃的でした。確かに観てて少し辛かったけど、これがリアルなんだなと感じました。
妻と娘を失った主人公がいる中で、世の中の日常では、”友達との楽しい時間””1人でイライラしている時間や音楽を聞いている時間””カップルや夫婦の愛おしい時間”が毎日繰り返される、皆まるで他人事のようにそれぞれの時間を生きていました。でもこれが事実なんだなと今も色んなことで苦しんでいる人がいたり喜んでいる人がいるんだろうと思えました。ただ人は失ってから失った物の大切さをより一層気づくんだなと思いました。
一つ気になった事がありました。妻は自殺したのか、それとも娘の元にすぐに駆けつけようと死ぬとは思わず落ちたのか、妻はどういう意図であの行動をとったのかが気になりました。
たった18分で引き込まれて、とても深く世の中について考えさせるられる作品でした。

2024年 4本目
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