ブータン大好きで訪れたのは6年前。
あのままの雰囲気が素敵なんだよなあ。
2006年、民主主義の導入と選挙開始。
選挙の経験が無い国民たちのために、模擬選挙を実施しようとする選挙管理委員会。なぜ変わらなければならないの?わかっていない村の人々、選挙で二分される人間模様。
一方で、山で瞑想修行中だった導師・ラマは、僧侶のタシに対し、銃を二丁手に入れるようにと頼む。奔走するタシに銃を求めるアメリカ人コレクターと村のガイドが絡んで、二つの物語が進行する。
ブータンに行った時に今時の若者のガイドの青年が、寺院に入るなりいきなりすごい勢いで祈り出し、仏教が浸透しているんだと実感した。人々の根底にある宗教観、導師・ラマの導きの素晴らしさと人々の信頼、ブータンの文化を伝えてくれている。
微妙なすれ違いがうまく組み合わされて、ストーリーも楽しくコミカルでもある。民主主義となっても、あの文化は受け継がれていくだろう。
銃が欲しい目的はそうか、と納得。
ラストも爽快で素敵な作品だった。