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アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家のいのレビュー・感想・評価

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アンゼルム・キーファーもヴィム・ヴェンダースもあんまり知らないまま観た。寝不足で途中寝ちゃったけど、結構良かった。2D鑑賞。最近観た、『関心領域』とヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』が鑑賞中に頭によぎった。特に無数の囁き声は、天使の詩だなぁ〜と思いつつ、翼とか、場所の記憶とか。彼の作品、サモトラケのニケっぽい。
キーファーの作品ってどうやって作ってんだろ?って思ってたので、作品の制作環境や様子が見られて面白かった、かなり大規模だし、アシスタントがいるにしても技術や知識が必要そうだ…。あと、美術作品は絶対に実際に見た方がいいと思ってたけど、キーファーの作品はスケールの大きいものが多いので、こうした映像じゃないと概観するのは難しそう、そういう意味でも観てよかったかな。少年時代のキーファー役として子どもが出ている場面が映像としてとても綺麗で、映画監督のドキュメンタリーだということを強く感じた。
パウル・ツェランの詩とか、ナチスとか、そういった要素があり、哲学的な言葉も多くて、(そして途中寝たのもあって)、アーティストのメッセージや監督の狙いを十分に飲み込めなかった気がする。
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