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オールド・フォックス 11歳の選択のruiのレビュー・感想・評価

3.9
素敵な台湾・日本合作作品を特別試写会で鑑賞させていただいた。蕭雅全監督が挨拶で話した通り、他人を思いやる優しい心は人間に備わる本能であることを信じたいと思わせる一作。登場人物の対外/内の感情表現の描写、90年代の古き台湾の景色が印象的。

90年代にバブルを迎え、株価や不動産価格が高騰する台湾。家を買うことを夢見る心優しき父と息子。狡猾な「老狐狸」と呼ばれる地主に出会い、11歳の息子は人生の選択を迫られる。
劉冠廷、白潤音、陳慕義、門脇麦の役は完全なる善人も悪人もいないが、各自の苦悩がよく伝わる演技だった。

▼ 『オールド・フォックス 11歳の選択』登場人物の名前や服装に込められた意味、時代背景、隠喩など
https://diary-ry.com/2024/06/16/3508/
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