切なくなった。
せっかくの生まれ故郷に戻ったのに「疲れた。仕事だから。」と話すドクさん。
自分と同じ人間を出さないようにと、土壌汚染の危険性を訴えても、いまいち響かない職員たち。
しかも4階？まで階段を登らせるという…
ロビーでやれよってつい思ってしまった。
実母と実姉とのシーンも、なんとも気まづい雰囲気がひしひしと伝わってくる。
「何かしゃべりな」って言われた子どもが、突っ伏しちゃうのも、苦虫を噛み潰したような母の表情も、これまでの家族関係が垣間見えた気がする。
かなりリアリティあふれる、ありのままのドクさんの姿だった。
ベトちゃんのために生きる。
これまでどれだけの苦難を乗り越えてきたんだろう。計り知れないけれど、とても強い人だった。
双子の子ども、フジとサクラ。いい子だったな。
これからずっと幸せでいてほしいと思う作品だった。
