一月の声に歓びを刻めのワンコのレビュー・感想・評価

【希望にすがる】

大切な人の死、絶望、孤独、葛藤。

それでも人はなんとか前に進もうとする。

希望にすがって生きようとするのだ。

“希望をもって”なんて云う人もいるが、この映画を観て、それは、ちょっと違うかもと思った。

希望に”すがっている”のだ。

多かれ少なかれ孤独や葛藤を抱える僕たちの多くはそうじゃないのか。

ただ、それで良いのだと思う。
人は弱いのだから。

映画は、タイトルの「一月の声に歓びを刻め」同様、ちょっと冗長に感じられるところはあったけれども、好きな作品だった。