【まるでシンデレラなようなとにかく美しい主人公の儚く苦しい運命】
ストーリー:2.2
芸術性:4.2
演技・俳優:3.2
演出:3.8
感情の揺さぶり:3.7
2025年35本目。
評価ほどには悪くないなと感じた映画。
とにかく映像が綺麗。劇伴の音楽も素晴らしい。それと、主演の女優さんがめっぽう美人。
ストーリー自体は取り立てて注目すべき点は無いというか、割とシンプルでひねりもあまりない。ただ、ずっと寒々しい色調と不穏な音楽が、見ている側にソワソワした感覚を植え付けている。
最初の20分くらいまでは職業ムービーとして進んでいくのかなと思わせたものの、さにあらず、イメージビデオみたくなったと思ったらドロドロとした愛憎劇へ。クライマックスは圧巻だったが、後からもう一回見返してみると…
金持ちのハリボテ感、薄っぺらさみたいなものがうまいこと描かれているが、先輩メイドであるマーサの心情は突き放して特に語られないようになっているので、逆にそこを見たかったなと思わされた。一度だけ感情を露わにするシーンがあるが、それは面白かった。
美人薄命。なんでこんな子がこんなに惨めな目に遭わないといけないのかという不条理を感じる作品でした。韓国のオリジナルも見なきゃ。