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青春18×2 君へと続く道のKaz66のレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.5
「最後まで行く」で韓国映画「A HARD DAY」をリメイクした藤井道人監督が次に手掛けたのは、台湾出身のジミー・ライのエッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に同じく台湾の俳優チャン・チェンが製作総指揮を務めた、監督初の日台合作の国際プロジェクト。
18才のジミー(シュー・グァンハン)はバイト先のカラオケ店で日本からのバックパッカー:アミ(清原果耶)と出会い、忘れられない一夏の恋をする。そして18年後、36才になったジミーは人生に挫折し日本に渡り一人旅でアミの故郷を目指す…という筋。
現在33才のシュー・グァンハンが18才の学生と36才の青年実業家を見事に演じわけ、監督とは「デイアンドナイト」「宇宙でいちばんあかるい屋根」でタッグ済の清原果耶がバツグンの相性を魅せる。
ほぼほぼ想像通りの読める展開だが、相棒の撮影監督:今村圭佑の切り出す映像がめちゃくちゃ美しく、台湾映画のテイスト、映画「LOVE LETTER」へのオマージュ、日本の雪景色とランタン祭りの情景が涙を誘う。「余命10年」の頃ような、感動青春讃歌になってました。
そしてなんと言っても、ミスチルの主題歌がここ数年の楽曲の中では出色のデキ!
90年代(青春時代?)のタイアップ曲を彷彿させる感動曲で、詩も映画の内容とリンクしてて、最後まで泣かせにきます。
という事で、新しさや実験的なことは無いものの、美しく古き良き…なオジサンの琴線に触れる名作に仕上がってました。
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