台北の大学に合格したものの、夢は持てず、台南のカラオケハウスのバイトとして働く18歳のジミーが出会った、1人旅をする日本人女性アミ。自分探しではなく自分の存在を確認する旅とはいえ、ろくに中国語も話せず、ずいぶん無謀だと思っていた。
やがて、18年後、自分たちが作って成功を遂げたゲーム会社を追われ、失意の中、自分の存在とかって夢のために生きていた自分を確認するかのように、アミの故郷、日本の福島県只見を目指す旅。
それは過去に対する後悔との向き合い。物語が進むにつれて紐解かれる悔恨の念は観ていて苦しくなった。
旅の途中で立ち寄った松本の台湾人の居酒屋店主、1人旅をする明るい青年（道枝くんいいね）との出会いは、夢を追った自分と過去のアミとの思い出の扉を開いて行く。
願いを込めて上げるランタンが染める夜空や雪国の美しい景色は心に響いてくる。
やはり清原果耶は最強だ。清々しい涙が頬をつたった。
