しんみりするけど前向きな気持ちになれる素敵な作品だった。まぶしい太陽の下で淡い恋が生まれた18年前と雪景色の中で物語が進む現在、夢を探す主人公と夢破れた主人公。何もかもが対照的で流れた時間の残酷さに胸が痛むけど、それでも人生の旅は続くし光はある。
輝きと痛みに満ちた青春時代の描写も凄く良かったけど、ロードムービーでもある現在パートがほんとに良くて…一瞬だけの邂逅だとしても差し伸べた手が誰かの救いになれたなら。そう意識せずともそうあれる人間になりたい。
しかし私はそろそろ岩井俊二の「Love Letter」を観ないといけないですね…
主人公が出会う若い旅人として登場した道枝くんの正体は実は雪の妖精だったんだと思う。あんまりにも可愛くて綺麗すぎた。雪原が似合いすぎ。
あとスラダン好きは観ておいた方がいいです。
