はりやま

青春18×2 君へと続く道のはりやまのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.4
満足度の高い映画。
ありがちなプロットだし、結末は概ね予想通りだったが、それでも泣けるものは泣ける。純愛を感じた。

日台という壁が、物語上で良い仕事をしている。メイン2人を近づけたのも遠ざけたのもこの壁。
そして、日本人から見た台湾、台湾人から見た日本…というように、壁を越えて見る景色には自ずと非日常感が生まれている。日常を非日常にさせてくれる日台の壁、ナイス。

非日常=旅を追体験するが如く、ランタンや雪景色、都会の街並み等、日台の美しい風景を楽しめるのも良かった。…そういえば、ヒロインが台南を選んだのは、彼女が雪国出身だからなのだろうか。

なお、途中でちょいちょい出てくる人たちにはややご都合感があるが、メイン2人の行動原理は至って自然でとても良い。恋愛映画では、往々にして、登場人物がコマっぽくなるが、今作では全然気にならなかった。
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