清原果耶ちゃんと台湾舞台が気になり、評判も良さそうなので鑑賞。
主演2人がとにかく良かった。
特に、シュー・グァンハンの18歳の役のピュアで不器用でもだもだしている感じがとにかく微笑ましくて可愛らしいし、36歳との演じ分けも素晴らしかった。
清原果耶ちゃんの少し年上のお姉さん感も堪らなかった…そりゃあ好きになってしまう。
デビューした13歳の頃から大人っぽかったので、まだ22歳というのに驚いた。
台湾パートのどこか懐かしくて温かみのある映像と、日本の雪景色もどちらも綺麗。
旅先での一期一会の出会いも素敵で、私もまた旅に出たくなった。
話はベタだし、終盤の展開はtoo muchだと感じたが、良くも悪くも分かりやすいので、好みの問題かもしれない。
私は、監督と現代パートの主人公が同世代なので、青春時代を思い出す要素も多く、
岩井俊二の『Love letter』オマージュも散りばめられていたりして、そこも加点要素になったかもしれない。
(私は『Love letter』は未視聴だったため、これを機に帰ってから鑑賞。)
あのシーンのミスチルの曲も、世代によって思い出す曲が違うだろうけれど、私は「星になれたら」や「君がいた夏」を脳内再生して懐かしい気持ちになった。
登場人物の世代や、初恋に会いに行く旅という設定も、最近観た『パストライブス』に通じるものがあるけれど、
余白を想像してしみじみ味わいたいか、
王道ラブストーリーを真正面から浴びたいかで好みが分かれる、楽しみ方が全然異なる2作品だと思った。
ただ、『パストライブス』は人生経験によって見え方が変わりそうだけれど、『青春18×2』の方が幅広い世代で楽しめそうな作品だと思う。
台湾でヒットした紀行エッセイが原作らしいが、日本語訳がないとのことで読むのは断念。
紀行エッセイ好きなので、翻訳されることがあれば読んでみたい。