るか吉

東京カウボーイのるか吉のレビュー・感想・評価

東京カウボーイ(2023年製作の映画)
3.6
井浦新のアメリカ映画初主演作品。

山田洋次監督に弟子入りした経験を持つ、アメリカ人のマーク・マリオット監督による作品とのことで、

モンタナを主な舞台に、くすりと笑ってしまうようなおかしみ、悲哀が描かれていて、
アメリカ映画なのにどことなく邦画の人情喜劇的な雰囲気を感じる作品だった。


監督が日本で暮らした体験が元になっているというのもあってか、サラリーマンの描写はやや一昔前の印象。
リアリティのあるビジネス映画を期待してしまうと、ご都合主義で物足りないかもしれない。

なんかちょっとずれてる井浦新と、頼りになりそうでならない國村隼、モンタナの風景をゆったり楽しむのが良いと思う。


今回、久しぶりに自由席のミニシアターで鑑賞。
対面でチケットを購入したり、上映前にスタッフが場内で注意事項を言う様子が懐かしかった。
学生時代にバイトをした映画館も、授業帰りに通った映画館も、いくつも閉館してしまって寂しく感じていたので、
今残っているミニシアターには、できるだけ足を運びたいなと改めて思った。
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