このレビューはネタバレを含みます
長文!自分用メモ
◾️この映画の好きなところ
ジミー役(シュー・グァンハン)同じ人とは思えないほど18歳と36歳を演じきっている!
清原果耶も抜群の演技力!
旅の情景が綺麗すぎる
過去の情景・街並みも好き!
◾️登場人物
ジミー: 主人公、台南に住む18歳時と36歳時
アミ:主人公2、日本人。台湾にはバックパッカーで訪れる。財布を無くし、ジミーも働く日本人がオーナーである神戸カラオケ館で働く
バイト先の人々(過去)
同僚(会社を設立した同士)
旅先での人々(松本で出会う台南出身の店主、こうじ、フリーター、アミノ家まで送るおじさん、アミの母)
◾️ストーリー
ジミーの視点でストーリーがすすむ
冒頭: 男の人(後にジミーとわかる)が裁判のような会議で裁かれているような場面からスタート
会社をクビになったジミーは思い出のハガキが目に留まり、日本への出張(事実的な引き継ぎ)を機に日本を旅することにする。
◾️大枠(映画を最後までみてからわかる時系列順)
台湾でバイト仲間になったアミに恋をする→恋をしてる時点ではアミに彼氏がいたと思っていたがアミが日本に帰るまでアミとの想い出をつくる→夢を叶えてから会うと約束をしジミーはまた会えると思っていた→一度日本に会いに行こうとするがアミが夢が叶っていないしまた旅にでるからとはぐらかす→ジミーは大学でゲーム制作に出会いそこからゲームの制作に没頭する(何かを成し遂げてからアミに会いたかったため)→アミに電話をする→そこでアミの経緯を知る→向き合いきれずに仕事に没頭するも周りが見えなくなり独りよがりな仕事ぶりにクビにされる(冒頭シーン)→想い出のハガキが目に留まり、日本の出張を機に旅に出る
旅先で色々な人と出会い、アミと自分に重ねたりアミが何を見て来たのか、旅をしたかった理由を知ろうとする。→アミの家につき想い出に向き合う→こころに整理をつける
◾️印象的な言葉
(映画後覚えている範囲なのでちょっと言葉が違うかも)
・「ときの流れ」という香水の名前
劇中3回でてくる。劇が進むにつれて一種のキーであることがわかる。①アミとの出会い②ジミーがハガキを誰かに見せたとき③最後の方にも出て来た気がする、、、
・旅を何のためにするのか、という問いに対して: 旅をして変わらなくてもいい、生きてきたことを確かめるだけで意味がある←これが一番私的に胸に残った
・長旅のためには一休憩
父からも松本で出会った店主からも言われる言葉
色々解説があった気がするが忘れた
・もう二度と会わない友達
実感がある。本当にそうで、もっと出会った人との限りある時間を大事にしたくなるような言葉。一緒に過ごす時間はとても短いけれど私たちは旅先で出会った人たちにも感化されながら自分を見つけていくんだと思う
・
◾️ストーリー予測(見てる時に想像してたこと
・アミには本当に彼氏がいると思ってた
→割とジミーサイドで見てしまう
(はじまりからジミーの視点でかかれていることが多いから。ストーリー回収時の感動が高まる
・夜景を見に行った時に何歳まで生きれるかなんてわかんないよ、と言った時は
アミは先が長くなく、ああ、そういう話かと予測はしていた
→観客にもクルーを与えている?
また、アミが電話口で口論する場面で「もうちょっと待って」も、先が長くなさそうなことが伝わる
「アミに会いにいく旅をする」という言葉からはまだアミが死んでいないような匂わせをしている?うすうすそうなんじゃないかとは思っていた
・福島についておじさんとお話をしてる
時はまだジミーがアミの死を知っているか??とおもったが最後のジミーがアミへの手紙を書くシーンで、ゲームが成功したときにアミに電話をかけて知った、というシーンがでてきて初めて
ジミーはアミに会いにいくのではなく元々冒頭のシーンから
青春とさよならするために旅に出たのだとわかる
・お母さんに会いに行った時に
「4つしたのシャイなボーイフレンド」
→好みをあえて正反対にしているという答え合わせ
また、ボーイフレンドという言葉から
アミも好きだったかわからないと
(彼氏がいるのに思わせぶりな態度してるか!と思ってたけど本当はアミもジミーのことが好きだったことがわかる
・アミに本当は彼氏がいないと確信したのは
回想のシーンでのお母さんとの電話
◾️感想
青春に「さよなら」とは言っているけれど
さよならではなくてアミに向き合う心の準備ができて本当の意味でアミを知ろうとアミが住んでいた故郷へ会いに行ったのかもしれない。
映画のクライマックスシーンでなくても、
青春っぽいシーン、36歳のジミーが旅先で色々な人に出会ったり、
優しくされたり、そういうところでも人情を感じて涙した。
ジミーのアミへの想いが純愛すぎて切なかった
手を繋ぐ方法を調べたり、映画のチケット渡すのに緊張したり、アミの一言一句(好きなタイプとか、loveletter を見た後に手を握ったのにアミが苦しそうな表示を見てジミーも苦しくなったり、日本にいきなり帰ると言ったアミに怒って口をきかくなったり、でもお父さんに出会いを大切にって言われてランタンに連れて行ったり、夜景見ながらアミに近づいて行ったり、そういうところがすごく愛おしくて、儚かった。
久しぶりに王道の恋愛ものを映画館で鑑賞したが、映画は観る人によって見え方が違うということを改めて感じて、自分の中の経験と映画がリンクして感動した。その人が歩んできた人生によって感じ方が違かったり、同じ人が見ても、人生のどのタイミングでみるかによって感じることがきっと違う。青春にさよならというのは、区切りをつけてまた0からというよりは、生きてきたことを振り返って噛み締めてその経験に向き合うことが大事なんだと思った。向き合って初めて、その上で自分がこの先どうしたいのかと前を向けるのだなと。想い出に浸るのではなくそれを糧に、時には立ち止まって振り返る時間をつくり、一呼吸ついて長旅をすることが大事なんだなと。感じた。
旅をしたくなった
いろんな人と関わりたいと思った
出会う人とその人との時間を大事にしたいと思った
映画ってすごいと感じた(ささる言葉が自分の経験によって違くて、そのこと自体を感じた自分にも少し気づかないうちに色んな経験したんだなと感じた)
想い出に浸りがちだけど向き合って前に進みたいと思った
自分がその時に何を感じて、なぜそう感じたのかを大事にしたいと思った