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Shohei Ohtani - Beyond the Dreamのfilmgramのレビュー・感想・評価

Shohei Ohtani - Beyond the Dream(2023年製作の映画)
5.0
初めての満点★5.0を、愛してやまない
大谷翔平選手のドキュメンタリー映画で
心からよかったと思います。(なんの話)

大半の人が松井秀喜とか日本人選手ばかりで
ペドロマルティネスやCCサバシアに関して
全く知らないと思いますが、まず彼らはもう
とんでもないMLBのレジェンド投手です。

ヤンキースなどで活躍したサバシア投手は
通算251勝投手です。これを超える記録は
日本だと21世紀で出てないんですよね。
現役生活長かった工藤公康で224勝。まあ
試合数が向こうの方が多いのはありますが
向こうのほうが勿論レベル高いですから。
マー君もダルビッシュも250はむりです。

マルティネス投手は投手では最高峰の
サイ・ヤング賞を3度受賞、シーズン300
奪三振はレッドソックス初となる記録で
これもレジェンドですね。大躍動した昨年
2022年の大谷で200奪三振超えるくらい。
もちろんすでに殿堂入りした選手です。
まあワールドシリーズでこのペドロ投手から
ホームランを打った松井秀喜選手もまた
いかに怪物かってことが物語ってますね笑

そんな彼らがオオタニサンの大ファンと
公言したり、リスペクト、僕なんかよりも
ずっとすごいって絶賛するほどですから
大谷翔平が野球界でいかに抜けた存在で
あるからもう言うまでもありません。

大谷が高一の頃に作成した目標達成シート、
マンダラチャートに関してまた出てきますが
さらっと「思いつき、そんなに深く考えずに
必要なものを選んで書いた」って言ってて
びっくりしました。マルティネス選手も
何が足りてなくて何が必要で、なんで道筋が
明確だったんだい?とか疑問だらけなのに
感覚で書いた的な回答が出てくるとは。笑

エンゼルスの入団を決めたのも最終的には
直感みたいなこと言ってましたし、わりと
楽観的と言うか、勘ピュータが働くのか、
結構衝撃的です。ただ誤解しないように
1つ加えておくと、昔記事で読んだのですが
野球や日常生活でも小学生の頃からずっと
何がダメなのか、できるようになるためには
何が必要なのか、とかWHYを考えるような
教育を両親達がされてたみたいです。父と
交換日記をしてその際に書いてたのかな?

だから勘で動いてるようで、自分が進みたい
方向へ進めれるよう、限りなく正確に自然と
思考や行動ができてるんじゃないかなと。
無意識的にそれをやっていると思います。

そして映像にも出てたMLBに移籍した
2018年の春のキャンプ。懐かしいですね。
当時、彼はめちゃくちゃ苦しんでました。
まっっったくヒットが出ず、たしか打率も
1割を切ってたんじゃなかったっけ。

それもそう、急に今までしてこなかった
足のあげ方を変えてすり足にしたりなど、
開幕本番前にメスを入れ出すもんだもの。
投げても四球に打ち込まれて大量失点、
二刀流どころか投打にわたって全く通用
しないんじゃないかって不安になるレベル。

当時毎日ニュース追っていたんで鮮明に
覚えてますがもうどのメディアもそれは
たいそう好き勝手言ってましたからね。
ドジャースのカーショー投手も自軍に移籍
しないからか、一回抑えただけでもう彼に
興味がないとかなんか言ってましたからね笑

ところがどっこい、開幕して3-4試合で
打ちまくるわ、投げても通用するわで
見事に周囲の雑音をかき消したんですよ。
実力でアンチを捩じ伏せ、それどころか
日に日に味方にしていった大谷選手。
マスコミも手のひら返しましたからね。

4/3、本拠地デビュー戦の1打席目に速攻で
ホームラン打つあたりやっぱり持ってる、
スター性溢れた選手ですよね。あれだけ
開幕前のスプリングでは打てなかったのに
メジャー2戦目でファンを虜にしたもん。

メジャー初本塁打で両手を挙げて喜んで
ベンチに戻ってきたのにみんなフル無視する
新人への洗礼"サイレントトリートメント"は
何回も擦るほどテレビでも流れたので
そこまで野球を知らないみなさんも
記憶にあるんじゃないでしょうか。
あそこからMLBの彼の物語は始まった-
って感じがします。怪我をしてもその期間を
身体作りにあてて、怪我の前よりも投打に
わたって活躍できる強靭な肉体改造も。
ピンチを本当にチャンスに変えますよね。

2021年はついに満票でMVPを獲得、
2022年こそジャッジに掻っ攫われましたが
今年はイチローさえ夢にも思わない日本人が
本塁打王を獲得。しかも怪我で最後1ヶ月
試合を欠場したにも関わらずですから。
自身初の打率3割台、OPSもMLB1位で
史上初となる2度目の満票MVPを獲得。

まあ文句なしですよね。打者としてはもう
MLBトップでキャリアハイの記録です。
参考記録ではありますが、投手としても
被打率はMLB1位を争うレベルで、球速も
先発ではトップクラスですし、投打で本当に
1番のレベルなんですよ。意味不明です。

持ち上げてトップクラス!ではなくて、
記録上でも1位なんです。さすがにこれを
超える、並ぶ選手が今後出てくることは
想像し難いですが、そもそも大谷翔平が
出てくることを誰も予想してないですから
余生の間にもう一度くらい我々の想像を
超えた規格外の人が誕生するかもですね。

それまでの間は一世紀に一人の類稀なる
才能を持った天才、大谷翔平の人間離れした
パフォーマンスを存分に楽しみましょう。
殿堂入り確実、今後は"大谷翔平賞"も
MLBでできるでしょうし、楽しみですね
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