特別試写会@ニッショーホール
初作品×女性監督なのもポイントの本作は-
12歳で韓国と海外の離れ離れになった男女。
男はいつまでも初恋の彼女を思い続け、
女は海を渡って自分の夢を叶えようとする-
ふたりの24年間を70年代ニューシネマを
思わせる繊細な画と音で綴る切ない物語。
12年後の24歳でオンラインで再会、
さらに12年後の36歳でめぐり逢う2人。
劇中、『エターナル・サンシャイン』は観た?
というセリフが出てくるんです。そうです、
あまりにも切ない「愛と記憶」の映画。
叶わぬ恋を経験した全ての人が一度は思う、
「記憶を消したい」を映像化するという
アイデア、映像表現の恋愛映画の金字塔。
私の大好きな恋愛映画の作品です。
そんな切なさが終始じわーっと漂う本作は
"もし、あの時勇気を出してたら"-
そんな後悔や運命を変えたかもしれない
過去がある皆さんに突き刺さる作品です。
告白された人、告白した人、
告白しようとした人、片想いしてる人、
とか観る人の強い思い出や状況によって
見方、受け取り方が変わってくるかも?
あの時行動していたら今とは違う未来が
あったのかもと後悔することもあるけど
成就しなかったからこそ、切なくて
忘れられない思い出になるんだろうなと。
アーサーの言葉や表情、優しさから愛情が
すごい滲み出ててよかった。逆の立場なら
送り出せないし耐えきれない状況でした。
あとやっぱり作品の渋いなと感じた場面は
アーサーの立ち位置ですよね。
アジア人がこれまで憧れてきた白人。
その白人が、ホームのNYで、アジア人に
居心地の悪い立場を感じてるんですよ。
新しい切り口というか、ついにここまで
アジア人を押し上げた感がすごい出てる。
これまでの作品なら逆の立場ですもんね。
白人達は鑑賞してたら絶対感じるはず。
とはいえ、終始切なさが漂ってはいますが
感情を大きく動かすようなシーンはなく、
自分に重ね合わせたり、終わってからも
色々と考えたりして良さが滲み出てくる
ようなじわじわ評価上がる作品なのかなと!
自分は圧倒的にエターナル•サンシャインを
強く推します!笑