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52ヘルツのクジラたちのfilmgramのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.6
完成披露試写会@イイノホール

✍️舞台挨拶
杉咲花さん、あんなにお芝居は上手なのに
舞台挨拶はいつも緊張?声小さい印象。笑
頭真っ白で考えてたこと飛んだとのこと笑

子役の桃李君、あまりにも純粋無垢すぎて
彼の一挙一動に会場もすごく癒されました。

登壇予定にはなかった?Saucy Dogの
ボーカルまで舞台挨拶に。個人的に好きな
アーティストなのでまあまあサプライズ。
舞台挨拶に主題歌のアーティスト来たのは
「すずめの戸締り」のRADWIMPS以来かな。
意外にもアニメ好きで、作曲で悩んだり
した際には片っ端から新作のアニメを
見てるとのこと。実は自分もここ2年くらい
作業しながらアニメを流しっぱなしにしてて
ちょっとした親近感が持てた舞台挨拶。

✍️本編
杉咲花、志尊淳の演技力はもちろん、
母親陣などまでキャストの演技力に脱帽。
声が届かない、孤独、身内の死去、母親の
世代には結構心響く作品なのでしょうか。

周りからは号泣した後の鼻水を啜る音が
あちこちから聞こえてきました。個人的に
アンちゃんがなぜ送りつけたのかが少し
スッと入って来ず、泣くまでには至らず。

テーマは虐待など色々ありますが、終始やや
暗めなトーンで、ある種の鬱映画?ここに
救いは?希望はあるのか?といったところ。

いくら声を出しても他の仲間に届かない
世界一孤独なクジラ、魂の番(つがい)-
自分も届かない声に耳を傾けられるような
人になっていけたらいいなあと。無責任?

P.S. タイトルの「52ヘルツのクジラ」は、
実際に1992年にアメリカ海軍によって
初めて観測されたみたいですね。ほとんどの
クジラは15~20ヘルツ程度で会話するのに
このクジラだけ52ヘルツ。この個体は
「52」って名付けられたみたいです。そして
歌声は20年以上観測されているのに未だに
その姿を見た人はいない伝説級のクジラ。

周波数が他のクジラと違いすぎるので仲間の
クジラに会うこともできず、世界一孤独。
それを複数形にしてそうした孤独な人達が
いることを示唆するタイトルセンスありすぎ
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