2025年 3作目(劇場3作目)
学校を卒業したら、自分が親になるか先生になるかでしか観ることの出来ない世界を見せてくれる素晴らしい作品だった。本作を観ることで先生は大変だと思う人もいるかもしれないが、素晴らしい仕事だと感じた。約100分の上映時間でも子どもたち1年の成長を目に見えて感じられ、学校の良い面と悪い面を浮き彫りにしていた。
自分が子どもだった時と変わらないところを懐かしく思い、IT化されたところは関心し、色んな感情にさせられた。子どもだけでなく、先生方の向き合いへの葛藤や裏側も知ることが出来て良かった。
学校の悪い面として、大学教授の講演で戦時中に軍隊育成するための名残として連帯責任を課すところが未だに残っている。それは間違った人をみんなが叩く現代社会を作り出しているのではないか。それは学校教育の責任ではないかという言葉には教員でなくても考えさせられた。それを象徴するようなシーンが作中にもあるのが興味深い。
どんな大人も一度は通うことになる学校から学べることは本当に多いのではないかと思った。本作の短編がアカデミー賞にノミネートされ、YouTubeで無料公開されているので、是非多くの人に観ていただきたい