迷子の子供を誰が一晩預かるか、子供本人を前にして押し付け合う大人たちは道徳や倫理だけで見るとかなりシビアな冒頭だが、どうしてもそのあっけらかんとした態度で嫌がり合う会話劇が面白く、笑ってしまう
ふてぶてしく見える大柄な子供と、強面な犬のようおかみさんの組み合わせがめちゃくちゃいい 交互に喋ってる人間を写すカメラは、コメディでも使えるもんなんだなあ 嫌がる顔や怒った顔、泣く顔の切り替わりが楽しい
絆されてからの似非家族は幸せそうで、きっとすぐ終わりが来ることが予見できたがこの時間よ終わらないでと願いたくなった!最後は急に説教臭くなってしまったが、コメディ人情劇を描く小津映画もいいな〜としみじみした ところで紳士とは誰のことだったんだ