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The Palace(原題)
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『The Palace(原題)』に投稿された感想・評価

Omake
3.5
ポランスキーの作品は好きで、映画が公開されるのを楽しみにしていて、友達を誘って見に行った。

しかしこの時は友達を誘って見に行ったのをひどく後悔した。というのも、期待していた彼のスタイルとだいぶかけ離れていたから。

でも、後から映画評を読んだり、考えたりする中で、これはわざとこういう作りにしているのかも?と思うようになった。

私の住んでいるイタリアでは、クリスマスの時期になると公開されるタイプの映画がある。◯◯の休暇、というようなタイトルが付いている群像劇で、休暇で訪れたリゾート地で出会う人々の間で起こる悲喜劇を面白おかしく描いた物だ。多くは下ネタに絡めた下品なジョークやステレオタイプの人間模様を絡めて、人気女優とお笑い芸能人が総出演し多くの観客をあつめる。クリスマスの時期だけ大量生産して荒稼ぎをするお菓子パネットーネになぞらえて、こうした映画をシネパネットーネ(パネットーネのようなシネマ)と揶揄して呼ばれている。

何かのインタビューで、ポランスキーがこのシネパネットーネを意識したと答えていた。


物語はこうだ。2000年の年明けをスイスの高級リゾートで祝おうと世界中から集まったクセの強い金待ち達と、それを迎えるホテル側の大奮闘を描いた、まあ、言ってみれば悪夢のカウントダウンイベントとその顛末、とでもいおうか。

登場人物は皆フィクションではあるのだけれど、よく見れば当時の政治家、有力者を暗に仄めかすように設定されている。その中で1人だけ実在する人物本人が登場する。ロシアのプーチン大統領だ。

西洋世界はこの時浮かれていた。コンピュータ業界は2000年問題を抱えてはいたが、新しい1000年期を迎えるし、新しい世界が待っていた。アメリカはまだ911を知らず、欧州はユーロの通貨統合を一年後に控えていた。中国はWTO加盟を準備していた。そしてロシアはチェチェンに侵攻し、プーチンの大統領選出が決まった。彼の虎視眈々とした視線がテレビの向こう側から西洋社会を見据えていた。

そして、年は明けた。
この時私たちはまだプーチンが5期も大統領を務めることを知らない。果たしてこの出来事はミレニアムバグだったのか?



2023年 ヴェネツィア国際映画祭

伊題 The Palace
ファニー・アルダンの名で「やっぱり」。ファニーはいい役者で昔は好きだった。
ポランスキーにまだ映画を作らせるか。いい加減にしてほしい。
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【ロマン・ポランスキー】
2011年発、現役で活躍している最高の映画監督ランキング TOP25 (「米EW誌」発表)第13位。

【ロマン・ポランスキー】
2010年発、英トータル・フィルム誌「史上最も偉大な映画監督トップ100」

【フィルム・ノワール、勝手にベスト50】チャイナタウン。(ロマン・ポランスキー)