やまざきこうた

罪と悪のやまざきこうたのネタバレレビュー・内容・結末

罪と悪(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

あらすじなども特に知らないまま観たので、なるほどそういうお話ですか〜って感じで観てました。
割と途中まではいい感じで観ていたんだけれど、終盤の展開に差し掛かってからは急に人物たちが物語を動かすための駒に成り下がっていた印象がしました。
三人の確執をもう少しちゃんと描いて欲しかった。特に春と晃。普通に会えちゃってるじゃん!

最後の幕引きの仕方もそれでいいのか?という。
ぶっ殺して解決ぅってやり方はこの街の最悪な部分そのままであり、せめてその方法をとった春に対しての晃のリアクションはみせるべき。
でなければ晃が啖呵切ったあれはなんだったんですか?と思えてしまう...

友人のため、家族のため、街のためだと思ってやれば"罪"じゃない、とでも言いたいのでしょうか。それは"悪"なのでは?とでも言わせたいのでしょうか。
ちょっと薄っぺらいかな!

朔も葛藤していた描写があるのに最期はとびきり自己保身野郎になっていたのも違和感。
ドンデン返しって演りたい側と観る側の温度感が違うとダダ滑りしますよね。

途中までのこの街のどうしようもなさややりきれなさ、暴力の連鎖の虚しさ、みたいなものは観ていて説得力があった。
たぶん脚本の段階で曖昧にしていた部分がそのまま曖昧に映ったんだと思う。
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