いつもいっちゃん

罪と悪のいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

罪と悪(2024年製作の映画)
3.3
ロケと舞台が福井県。
福井はこんな物騒じゃないよ~!
これで良いのか!?福井県!と心配になるくらい治安が悪い福井描写。
ちゃんと怖い場面もある。

「ミスティック・リバー」を彷彿とさせる少年時代と現在の成人期の男達を巡るある殺人事件とその真相。
少年時代はいつも一緒だった4人組が、ある事件を境に別々の道で大人になっていく。
過去の罪からも場所からも逃げられないジレンマ。
赦しへと導かれつつ、何十年越しで紐解かれる真相。
ミステリーとしては本格的で中々見応えがある。しかし決まりきってると言えば決まりきった展開。
ステレオタイプなヤクザ描写、少し古い演出も御愛嬌。感情を表しまくった音楽は少しノイズになったりと気にはなるが、作品の着地点の赦しの物語としては戻らない少年時代を感じさせる余韻を残す映画でした。