★実話に基づいていることを噛み締めて観たい映画★
最初の「この映画は実際にあった事件に基づいている」という文字に身が引き締まり、
その後のストーリーにのめり込んでしまいました。
どこまで実話なんだろう、、、
自分で選択をしてきたこともあるとはいえ、
家族と自分は別の人間だからとはいえ、
薬物に手を出すしか自分の心を救う手段を思いつかなかった状況や、
売春でしかお金を稼ぐ手段がないと思ってしまった境遇に、心が痛みます。
コロナ禍の外出が制限されて、自宅にいなければいなかった時、
学校や会社等、一つ一つ社会とのつながりが奪われていき、
家でも独りだったら、どういう精神状態になっていたんだろう。
誰かと当たり前のように会って、出社面倒だな、と思いながら同僚と仲良くランチを食べる日々とか、
自分の生活がおびやかされないことを、
素直に有り難いと思える映画です。
河合優実さんは杏の精神状態を目で語る演技がすごかったし、毒親役の河井若葉さん、刑事役の佐藤二朗さんの熱演も素晴らしかったです。