このレビューはネタバレを含みます
人生を建て直してるその途中で自分の大切な居場所を奪われていく。コロナで職場を失い、学校も行けず、多々羅もいなくなり、サルベージ赤羽もなくなり、思い出のラーメン屋も閉店。
だからといって多々羅は許されてはいけないし、桐野さんは間違ったことはしていない。
そんな中生まれた隼人くんという新しい光もまた母親に奪われていく。
そして、積み上げてきたものを自分で壊してしまった自責の念で自死を選ぶ。
辛すぎた。
隼人くんが元気でいてくれて、母親があんのことを恩人と言っていたことが唯一の救いだった。(育児放棄は論外だが)
