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無名のidkhowのネタバレレビュー・内容・結末

無名(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

自分はちゃんと考えて映画観れますよって自分で名札に書いてる人がわかんなくて拗ねて低めの評価つけてる感じ(わるぐち)
別に国共合作とか関東軍とか歴史の授業覚えてなくても観てよかったと思わせるシーンが沢山あったよ
シーンが後から後から折り重なっていくような構成、厚みが出てて良かったと思う。途中でてきたナポレオンパイみたいに。

ワンイーボーが婚約者に大義と愛を区別され突き放されたあとの日本人相手の立ち回りの行き場のない苛立ち。タン部長のリボルバーの弾を抜いて婚約者の死の真相を確かめたシーンでの嘆願とも思える涙、研ぎ澄まされていた。あの三白眼で睨みを効かされるとこの若いスパイの本性はどっちだ?ってなってきてスパイノワールが色を濃くしていく。
前半でトニーレオンもちゃんと歳とるんだなってことばっかり考えてたから、あともっとカジュアルなスーツの方が似合う人だよ

犬が三種類でてきた。
右手を挙げて防空壕から追い出されて爆撃で死んだ犬は多分手を挙げて歩く芸ができるイヌだから安心して。獲物を見つけたことを片手を挙げて知らせるように訓練される種類の猟犬もいるから。

映画論でよく『悪役はご飯を食べない』っていうけどスパイ映画って敵国の基準も曖昧になるからかみんなよく酒を飲んでご飯を食べてた。ただあんまり美味しそうじゃなかった。湯気がない。
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