フランスを代表する名優カトリーヌ・ドヌーブが主演を務め、シラク大統領夫人としても親しまれた元政治家ベルナデット・シラクの知られざる姿をユーモアを交えながら描く本作は、夫や広報アシスタントを務める娘からも軽視され大統領夫人としての仕事すら与えられない彼女の華麗なる”復讐”が描かれる。
ベルナデット・シラクは夫ジャックを大統領にする為に常に影で働いてきた。
ようやく大統領府エリゼ宮に辿り着いたものの、夫やその側近、そして夫の広報アシスタントを務める娘クロードから「時代遅れ」「メディアに向いていない」と軽視され、大統領夫人としての仕事すら与えられない日々を過ごしている。
そこで彼女は、かつて知事を夢見ていたエリゼ宮の職員ベルナール・ニケを参謀に、「メディアの最重要人物」を目指してひたすらミッションに取り組む。
時代に寄り添いながらポジティブに変化し発信を続ける彼女の姿に、国民は熱い視線を寄せ始める。
長編劇映画デビューとなるレア・ドムナックがメガホンをとった本作では、主演のカトリーヌ・ドヌーブ以外には、「12か月の未来図」のドゥニ・ポダリデスが参謀ベルナール、「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」のサラ・ジロドーが娘クロードを演じている。
それにしても81歳のカトリーヌ・ドヌーブだが、本作以外にも東京国際映画祭で上映される「Spirit World」、クロージングの「マルチェロ・ミオ」と二作品が公開待機していて、”現役”バリバリの活躍をしていて圧倒されてしまいます。